![]() |
Photo by Nishanth Jois |
Google Readerがサービスを終了するそうです。
RSSファン(「元」も含む)たちの悲鳴が世界中から聞こえてきたり、Yahoo(!)を含む大手RSSリーダーたちが後釜候補に猛烈な勢いで挙手しまくっていたりと、なかなか春のお祭りっぽい雰囲気です。
しかし、共通する空気は「あれ・・意外と困らんな??」というもの。困ってる人は困ってるんでしょうが・・
RSSリーダーの使い道
Google Readerじゃないですけど、RSSリーダは僕は現役バリバリで使っています。ただし、使い方は以前に比べて相当変わりました。こういうちっこいRSSリーダーを使って、電光掲示板として使っています。
これをPCのデスクトップの隅っこに置いてあります。普段はまったく読みません。気にも留めません。
しかし不思議なもので、興味のある記事が流れるとカクテルパーティ効果(*)のような現象が起き、瞬間的にRSSに意識が向きます。
(*) カクテルパーティ(そんなものは出たことないけどね)でどんなに多くの人がガヤガヤ喋っていても、自分の名前を呼ばれると瞬時に聞き分けられる、という認知心理学だかなんかの用語。
この方法に落ち着くまでは、ご多分にもれず、僕もRSSフィードを超がんばって読んでたわけです。
しかし、いろんな人が書いているように、これはすごい大変。
結局「一番よく使うのは既読ボタン」みたいなことになります。
「もう全読みはヤメ」
RSSフィードをこういう風に使うようになったのは、僕の場合twitterの影響が大きいです。twitterだけじゃなくfacebookのウォールやtumblrなんかもそうですが、自分が見に行ったタイミングで、たまたま流れてる情報、っていうのをちょこちょこ見るのが楽しいし、気楽なんですね。
見たくなければ見ないし、「命を懸けてRSSフィードの高速未読処理」みたいな「見ないことによるストレス」も発生しない。
ホームページ→ブログ→Twitterと、情報発信手段が変わるにつれて情報のサイズはどんどん小さくなり、リアルタイム性が高まり、つまり一言で言うと情報が軽く軽くなってきたわけです。
そして、情報が軽くなるのに比例して、情報の量が爆発的に増えてきます。
そうすると、頭に入るかどうかは別として一応全部読み、あとで利用するかどうかは別として、一応一から十まですべて押さえておく、っていう情報摂取のやり方が通用しなくなります。
そこである種意識がスイッチして「あーもう全部読まなくたっていいや~」と思うようになりました。
それまでは一応全部読もうとか、未読処理たいへん、みたいに思っていたんですが「全読みヤメ」って思った瞬間、ものすっごく気がラクになりました。
RSSも「全部読む必要はない。たとえ目に入らない情報があってもそれはそれで仕方がない」って。
膨大な情報の流れを目の当たりにしながらも同時にそう思うのは最初はけっこう抵抗があって、つい目で追っかけちゃったりもしましたが、そっちに慣れれば別にどってことないわけです。
スマホでわざわざリーダを立ち上げてフィードを読みまくる、ということもなくなりました。
RSSが今イチ流行らなかったわけ
![]() |
Photo by joseph a |
RSSというのは、「ブログ→twitter」という流れの中間に位置するもので、情報軽量化のハシリだったんだ、と今になってみると気づきます。
ただ、RSSが思ったほど一般に浸透しなかったのは、「普通の人は情報収集という行為にそれほど興味はない」ってことだったんでしょうね。
Google Readerが「ユーザ数が減少したから」という理由で終了するというのは、ガツガツ情報情報とか言って情報収集に情熱を傾けているのはごく一部の人だけだったということを明らかにしたんじゃないかとも思います。
普通の人は、友達が「おなかへったー」と言ってるのに対して「あたしもー」くらいの反応ができればよくて、それを見逃したからといってどうということはないんですね。
情報を集め続けないと死ぬ病に羅患しているみたいに、毎日毎時間情報を収集しなくたって、別にいいんですな。
してみると、RSSは確かにやっぱりちょい重たいし、ちょいめんどうくさい。
特に、(それを選んだのはもちろん自分だけど)どことなく義務的なものを迫ってくる感じが煩わしいのです。
なら購読やめればいいじゃん、と言う人がいると思うんですが、それそれ。その「ればいいじゃない」っていう感じね。
そんなのは人に言われる前に真っ先に自分で思うんです。自分で選んで入れてるんだから。「フィード先を選別しないとなあ」って。
けど、もはや選別すらめんどくさいわけです。「選別しなきゃ」って感じることすらめんどう。
どんだけめんどくさいんだよって話ですが、だから、ダラダラ流すだけ流しといて、読めなきゃ読めないで別に、というスタイルに僕は落ち着きました。
0 コメント:
コメントを投稿