こんにちは。きねぶちです。
Googleが発表した2012年のスマートフォン利用についての調査では、非常に興味深いことが分かります。
スマホ普及率は意外といえば意外、納得と言えば納得な国が世界一であったり、日本では「大多数」の人がスマートフォンを使っていないという事実が分かったりします。
Googleのモバイル利用調査が凄すぎる
なんでも知ってる全能のGoogle神は、日本人の何%がスマートホンを使っているかももちろんご存知です。Googleはモバイルの利用に関する詳細なデータを公表していて、お得意のカッコイイUIでグラフを操作できるようになっています。
http://www.ourmobileplanet.com/ja/
地域、指標、調査年、対象者の年齢性別を自由に組み合わせてリアルタイムにグラフ化することができます。
ぜひ自分でいろいろといじってみていただきたいのですが、見所をいくつか紹介しましょう。
スマホ普及率1位は「アラブ首長国連邦」
実に意外なことに、スマートホン普及率の1位はアメリカではありませんでした。このグラフを見て下さい。スマホ普及率はアラブ首長国連邦が1位、僅差でサウジアラビアが2位です。
上のグラフではすべての国を表示していませんが、アメリカは普及率で言うと44%、世界8位です。
日本のスマートフォン普及率は20%
では我が日本はと思って見てみると、なんと普及率は20%です。実は、最下位がブラジルの14%で、日本は下から2番目の低さなのです。
あれだけ電車の中でスマホをいじっている人を見かけ、これだけスマホスマホ言われていますから、今の世の中、もうスマホ持ってない奴なんていないんじゃね、というくらいの雰囲気がありますが事実は逆です。
世の中、スマホ持ってる奴なんてほとんどいないのです。
普及率20%ですから、5人に1人しか持っていないわけです。
性別・年齢別に見てみると、もう少し見えてきます。
30歳~49歳の男性は普及率が41%、18歳~29歳男女の普及率は31%です。
「電車の中でスマホをものすごいよく見かける」光景の実態はこれだったのです。つまり、仕事に使う30代男性と、ヒマつぶしの好きな20代が、電車の中で取り出していじっているのです。
「みんなガラケー市場の怖さを知らない」
村上福之さんのブログ「ネットとケータイと俺様」で、「みんなガラケー市場の怖さを知らない」という記事が書かれています。もう2年前の記事なのですが、趣旨は「お前らスマホスマホ言ってるけど、この不況下でガラケー市場は毎年2ケタ以上の成長を続けてるんだぜ?市場規模は1.5兆円だぜ?そんな優良市場と勝負して勝てると思ってんの?」というものです。
僕もまったくこれに賛同します。2年経った今でもガラケー市場は鈍ることなく伸び続けていて、上記のスマホ普及率20%の事実と合わせて考えると、ガラケー市場がいかに豊潤な市場であるか分かります。
[総務省モバイルコンテンツの産業構造実態調査]
アーリーすぎる人たちに煽られるな
雑誌記事もブログでも、アーリーアダプター層と呼ばれる人たちの意見が目に入りやすいのです。アーリーアダプタ層などとカッコよく言っていますが、分かりやすく言えば「新しもの好きの物好き」のことで、最新の流行のものにはなんでも飛びつく人たちです。
IT業界全体がアーリーぎみですし、その中でもブログを書いたり記事を寄稿するような人たちはアーリーもアーリー、最先端な人たちなわけです、世の中一般から見れば。
そういう人たちは(悪い意味ではなく)声が大きい上に、言ってることがわりと面白いので、どうしても目立ちます。
しかし、恐ろしいのは物言わぬサイレントマジョリティです。
販売の現場でよく言われます。
「苦情を言ってくれる人の方がはるかにありがたい。恐ろしいのは、不満があっても何も言わず帰るお客さん。そういう人たちは黙って帰り、二度と来ない」
ですから、「今時ガラケーじゃないっしょ!」などと言って、8割のお客さんを切り捨てていいのか、ということをもう一度よく考えた方がいいでしょう。
1 コメント:
ガラケー市場は成長していないし、このグラフはandroidの物であってiphoneは含まれていない。
そして日本人口からみたandroidユーザーの数のグラフであって、普及率とは呼べない。
残りの80% 赤ちゃんもガラケーを所持しているのか?
情弱はネットの記事を見ただけで真実だと思い込んでしまう。
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