こんにちは。きねぶちです。
オランダのTIOBEという会社が毎月公表しているプログラミング言語人気ランキングTIOBE Index。
「Go言語がトップ50から転落」が話題になるなど、定期的に観測すると非常に面白いサイトです。
そのプログラミング言語ランキングで、Javaが1位から陥落したというニュースが。では、代わって1位となった言語はなんでしょう?
ついにJavaが人気1位から陥落
ソフトウェア品質管理製品を開発しているオランダのTIOBEという会社がプログラミング言語人気ランキングを毎月公表しています。Yahooのテクノロジーニュースで「Googleの『Go』言語がトップ50から転落」という記事が話題になりました。
このサイトをふと見たところ、不動の人気1位を保っていたJavaがなんと1位から陥落しているではないですか。(元記事はこちら)
代わって1位となった言語は何でしょう。2012年4月のランキングをご覧ください。
1位:C
2位:Java
3位:C++
4位:Objective-C
5位:C#
6位:PHP
7位:Visual Basic
8位:Python
9位:JavaScript
10位:Perl
[出典] TIOBE Programming Community Index for April 2012
Javaを抜いて1位になったのはなんとC言語です。
これは驚きますよねえ。動的型付け言語やら関数型言語やらがこれだけ話題になり、一般にも普及している21世紀のこの世の中、なんと1970年代生まれのC言語が人気1位です。
先日、神様デニス・リッチーの訃報が届きました。訃報を伝える記事の中で、C言語を「依然として2番目にポピュラーな言語」と表現していますが、今や「今でも世界でもっともポピュラーな言語」と言うことができます。
TIOBEランキングから、その他の面白い話題を拾ってみましょう。
興味深いその他のデータ
新しくTOP50入り、TOP50から陥落
新しくTOP50入りしたのは、Visual FoxPro(42位)、Scala(48位)。逆にトップ50から落ちてしまったのはEiffel、PL/I、Tcl。
Eiffelなんて、覚えてる人いるんでしょうかねえ。その名も「オブジェクト指向入門」という名著でオブジェクト指向を勉強し、「契約によるプログラミング」という言葉にワクワクした身としては、少々寂しいです。
長期的な傾向
長期的な傾向も、眺めてみるとなかなか面白いことが見えてきます。Java、C, C++, それにPerlは長期的に凋落傾向。
Visual Basic、PHPは横ばい。
長期的に増加傾向にあるのはC#。
短期的に急増しているのがObjective-C。
Objective-Cの急増が始まったのは、2009年第2四半期あたりから。このときに何が起きたのかは、このブログをご覧になっている方なら分かるはずですね。iPhoneの発売です。
歴史的な傾向
C言語の順位は、2012年:1位、2007年:2位、1997年:1位、1987年:1位。Javaの順位は、2012年:2位、2007年:1位、1997年:3位、1987年:生まれていない
Objective-Cの順位は、2021年:4位、2007年:42位、1997年:圏外。
ちなみに、1987年1位のC言語についで、人気2位だった言語は、なんとAda。いったい誰がなんの目的で使っていたんでしょうか。
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