こんにちは。きねぶちです。
ボットからの自動入力を防ぐために、変形した文字を入力させる「CAPTCHA」。
(ちなみに「キャプチャ」と発音します。)
その裏側には、大手サイトとCAPTCHA破りとの熾烈な攻防があるのですが、最近は「人間でも読めねえwww」というCAPTCHAが増えて、非常にストレスがかかるようになっています。
CAPTCHAの代替技術を開発しようという動きが活発です。
CAPTCHA破り
大手サイトがメールやストレージなどの無料サービスを展開するようになり、大量にアカウントを作るボットをいかにはじくかが問題になってきました。CAPTCHの黎明期には、こんな程度のものでした。
この程度でも「画像である」というだけでぐっとボットの作成ハードルが上がったものでした。
ところが、その後画像認識技術の進歩にあわせてボットの技術も進化を遂げ、次第に、どんな複雑に変形させても認識できるようになってきました。
米研究者がCAPTCHA破りに成功
米研究者、自動化ツールで大手サイトのCAPTCHA破りに成功 - ITmedia エンタープライズこの記事によると、GoogleとreCAPTCHA以外は認識に成功したということです。eBay、Baidu、CNNなどは破ることに成功したそうです。
そして、認識できなかったCAPTCHAとは、これです。まずGoogleのもの。
m, n, w, uあたりが人間でも識別困難になってきます。
そして、reCAPTCHAのCAPTCHAはこれです。
よく見かけるCAPTCHAだと思いますが、これは人間でもほぼ読めないと言ってよいでしょう。一応がんばって読みますが、読めるか読めないかで言ったら「読めない」部類に入ると思います。
事実、25%の人が「CAPTCHAが入力できない」ために、登録を諦めてしまうという調査結果も出ています。
もはやボットは人間と同等
つまりどういうことかというと、こういうことです。ボットが読めないものは人間も読めない。
人間が読めるようにするとボットも読める。
とうとう、ボットは人間と同等の能力を獲得してしまったようです。
CATCHAに代わる技術
なかなか決定打は難しいと思いますが、冗談か本気か、ちかごろCAPTCHAに代わる次のような認証技術が発表されました。猫認証
こちらのブログで紹介されていますが、「猫の画像はどれ?」という質問に答えることで認証しようというもの。元のサイトはこちらです。
ゲーム認証
ゲームプレイでユーザー認証――CAPTCHA代替サービスが登場 - ITmedia ニュースその場で簡単なゲームをやってもらうことで認証しようというもの。
冗談のように見えますが、かなり本気で普及を考えているようです。PlayThruというアメリカのベンチャー企業が開発したものです。ビジネス的な真面目なサイトだと難しいかも知れませんが、一般ユーザ向けのサイトだったら、ありかもしれません。
ここから、デモ画面を見ることができます。
サイトオーナーの98%がCAPTCHAではなくこっちを選んだとか、申し込み率が40%増加したと主張しています。
ご興味のある方は、こちらの申し込みページをご覧になってください。
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